主婦が独立してWEBデザイナーのフリーランスを始めた結果

私は5年程WEB制作会社で勤務しました。当時はまだ今ほどWEBが必須な時代ではなく、これから様々なWEBシステムが出だす風が吹いているような時代でした。
HTMLの知識しか無い未経験の自分を雇用してくれた前社の制作会社には今でも感謝しています。

たった5年間でしたが、サーバーの事やドメイン、CMSとデーターベース、illustratorとPhotoshopなど一通りの知識を得る事が出来ました。
その後、家庭の事情により在宅勤務で前社の請負を個人事業主として受ける事にしました。

最初は請負のみだった為に、収入は不安定でとても扶養内主婦の所得まで届かない程度の収入でした。

家の事情もあり、これでも無いよりはましかなと思ってましたが、やはり在宅だった事もあり、前社の担当者が仕事依頼が面倒になったのかどんどん依頼内容が少なくなりました。

このままだと仕事ゼロ収入ゼロは目に見えてました。

自らの営業

このままではダメだと感じた私は自分で営業する事をしました。

まずは個人の屋号でWEB制作をするWEBサイトを用意します。
ぶっちゃけ自サイトからの問い合わせは無いに等しく、1年目で1件程度の成約が出来ただけでした。なかなか個人では信用も無く大手会社より「安そう」って言うだけのメリットしか見当たらないようです。

次にやった事は、求人内容のチェックです。
地元の求人内容をチェックすると、インハウスデザイナーなど自社サイトの更新業務やECサイトの商品ページの作成などの求人がたまに出てきます。

サイト更新の合間に事務作業や配送作業などもして欲しいような業務だと無理なのですが在宅でもいけそうな求人に応募しました。

幸いこれは当たりを引く事が出来、1社ほぼ専属でEC商品ページ(具体的には楽天ショップの商品ページのLP制作)の担当業務を獲得できました。
これにより毎月少し安定した収入を得る事ができました。

WEB制作を1本作った方が明らかに単価は高いのですが、WEB制作の依頼は個人だとそうそう来ないですし、作ってしまうとそれで終わりになってしまう為
EC系などの方がずっと継続的な収入が得られるのでおすすめかもしれません。

クラウドソーシングサービスの利用

次にやった事は、クラウドソーシングサービスの利用です。

ここ最近は多くのクラウドサービスがありますが、2大サービスとして「クラウドワークス」と「ランサーズ」と言う、マッチングサイトがあります。
どちらもサービスは同じですが、クラウドワークスの方がややシステムが解りにくいとの事で、ランサーズの利用を始めました。

ランサーズでお仕事を見つける場合は「プロジェクト式」「コンペ式」「タスク式」にわかれており、簡単に言うとこんな感じです

【プロジェクト式】クライアントが案件を掲示する。それを見たランサー(受注者)が提案と見積金額を提示して手を挙げる。

【コンペ式】クライアントが当選金額と案件を提示する。それを見たランサー複数人が納品完成データを提示し、クライントがその中から当選者を選ぶ。

【タスク式】アンケート形式の簡単なものが多く、1件の単価が低い。人気の案件はすぐに募集人数がうまってしまう。

プロジェクト式は他のランサーがいくらでどういった内容で提案しているのかまったく見えない為、実績数などが無いとなかなか案件を獲得する事が難しいと感じました。
コンペ式は、自分のデザインを選ばれなければ全て無駄骨になるので、ただ働きでずっと収入ゼロになる可能が高いです。ただし、クライントの好みがあるので、圧倒的な秀悦なデザイン作品が必ず選ばれる訳では無いというところでは面白いし、誰にでもチャンスがあるなと思いました。

実績の無い、初心者にはプロジェクト形式は敷居が高かった為
私はコンペ式に、仕事がまったく無い時に提案することにしました。

なんと、初めて提案したコンペ作品が「当選」する事が出来、すぐに2万円を稼ぐ事が出来ました。これはビギナーズラックだろうと、何件か別案件を見て、これは出来そう!得意そう!なコンペ案件に提案をしていった結果。

なんと4月から始めて、コンペ参加しなかった月などを引くと約半年で35万円ほど、コンペで稼ぐ事が出来ました。

↓実際の初年度のランサーズでの年間収支(報酬に対しランサーズの仲介システム手数料が引かれる)

在宅でちょっとの隙間時間にやっただけで、これだけ稼げるのは手ごたえを感じ、今でも合間を見てはコンペに参加しています。

【WEBデザイナー向けコンペおすすめカテゴリー】
・ロゴデザイン ←デザインアイデアさえぱっと出れば単価が高くて作業時間も短めですみます。ただ、参加者は超多め。
・バナーデザイン ←これも実力があれば単価がまぁまぁ良いのでおすすめです。
・WEBサイトトップページデザイン ←トップページのみのデザイン募集が多くコーディングを必要としないので単価が良くライバルも少な目でおすすめです。最近はXDでの提案納品も多くなりました。
・チラシコンペ ←チラシ、フライヤー関係はグラフィックデザイナーと被るのでレベルがやや高めだが、クライアントの好みにより当選もあり。

とても手軽なクラウドソーシングですが、SNSのように詐欺が多いのも事実です。手軽に始められたり簡単にお小遣い稼ぎ感覚でいるとお金を逆に搾取されたり、詐欺の片棒を担がされたりするので要注意です。以下のような実際のトラブル例があるようです。

・ネット商品登録代行業務をしたら自分のアカウントを作らされ、商品が届かないなどの購入者の被害報告により、自分が出品者として責任をとらされた。

・テストライティングと称して安価で記事の作成を依頼され、その後は本採用は無かった。(記事に難癖をつけられ執筆料を踏み倒された)

・レビュー投稿という案件で実店舗の予約をして実費でレビューとなるサービスを受け、レビューしたにもかかわらず実費代と報酬が貰えなかった。予約リンクがアフェリエイトのリンクで、アフェリエイト報酬を狙った偽仕事だった。

・簡単な仕事内容だと思い受けた案件が、よく解らない悪意ある無理難題の案件であり、キャンセルや納期までに間に合わなかった事を理由に損害賠償請求をされた。

・サイト外取引をもちかけられLINEのアカウントを教え、そこから情報商材の購入、投資や、儲け話をされ、お金を振り込んでしまった。

・LINEから簡単な仕事の依頼をもらいその通りにしたら報酬として自分の口座に1万円が振り込まれた。その後何度か案件を進めるうちに逆に案件にはお金がいると言われた。最終的に何十万も振り込んでしまった。その後自分の口座は特殊詐欺の口座として凍結された。自分の口座に振り込まれた1万円が他に騙された被害者が振り込んだお金だった為、被害者である自分も詐欺師の仲間にされてしまっていた。

その他、色々なパターンで巧妙に「お金を稼ぎたい」気持ちを騙してくるので、本当に気を付けましょう。
必ず、発注者の過去の評価(特に悪評をチェック)実績、会社名(偽装の場合あり)登録日(あまりに最近すぎないか)など十分にチェックをしてから、仕事の内容を事前に聞き、不明瞭な事がないかなど確認してから受注しましょう。受注しても簡単にキャンセルできると思ってはいけません。
まだ1回も仕事を受けた事のない初心者の方がよく騙されているようなので、本当に注意してくださいね。
初心者さんは「ネーミングコンペ」や「タスク」と言われる1件数百円から始められるアンケート形式からがおすすめです!

スキル販売ならココナラがおすすめ

CMで有名なココナラもスキルによってはおすすめです
こちらはコンペ式はでなく、全てパッケージ販売がメインとなります。出来るスキルを売るって形ですね。

たとえば私なら「ワードプレスでWEBサイト作ります」○○万円 という形で商品を並べて置く感じです。

全国のフリーランスが参入しているので同業他社が多いです。
同じカテゴリーの方々の価格が、「正気かっ!?」と思う金額で並んでいます
なので、価格競争で勝てそうに無い場合は、あまり他者がやっていないニッチな部分を狙えるといいのかなと思いました。

占いや、コンサル、お悩み相談などお電話の通話時間で稼ぐ事ができるのもココナラの魅力かもしれません。

まとめ

とういう訳で、主婦がフリーランスWEBデザイナーで独立した結果。

とりあえず仕事を探せば、扶養の範囲内ギリギリまでの金額までは稼ぐ事が出来そうでした。

ただし、主婦の場合は、扶養範囲130万を超えると、扶養を抜けて国民健康保険と年金、住民税の支払いを払わないとならないため200万超えを次に目指す必要が出てきます。フリーランスでやるなら300万~くらいは年収目指せと思うのですが、やはり稼ぐって大変ですよねっ(汗)
なんだかんで言ってやっぱり会社に就職してセコセコ働いてもボーっとしてても時給でお金が稼げるのが一番最高だなって!つくづくフリーランスになると思いますね(笑)

受注側も発注側も騙されないように気を付けましょうね!